2026年10月13日、私が作ったiOSアプリ「推し旅貯金」が、Appleの審査を通過してApp Storeで一般公開されました。
私はプログラミングの専門知識がほとんどない初心者です。そんな私が、AIコーディングツール「Claude Code」に相談しながら、アイデアをアプリにして公開するところまでたどり着きました。
App Storeで自分のアプリが表示されているのを見たときは、正直、ちょっと信じられませんでした。
この記事では、AIでアプリ開発をした体験を、うまくいったことも苦労したことも含めて正直に書いていきます。「個人開発、自分にもできるかも」と思うきっかけになればうれしいです。
「推し旅貯金」はどんなアプリ?
「推し旅貯金」は、推しのライブやイベント、聖地巡礼、遠征旅行など、好きなことを楽しむためのお金を計画的に貯めるためのアプリです。いわゆる「推し活貯金」を、目標ごとに管理できます。
主な機能
- 目的別に貯金目標を作成(ライブ・舞台・スポーツ観戦・国内旅行・海外旅行・聖地巡礼など)
- 目標金額・目標日・カテゴリー・アイコンを設定
- 貯金の進捗、残り金額、目標までの期間を確認
- 毎月どれくらい貯めればよいかの目安を表示
- 入金・出金を記録して履歴を確認
- 予算の内訳を管理
- コミュニティで投稿・コメント・いいね
- ニックネームの設定、不適切な投稿の通報、ユーザーのブロック

データの保存について
貯金目標や入出金の記録は、お使いの端末の中に保存する設計です。これらをFirebaseに送る機能はありません。
一方、コミュニティ機能では、Googleが提供するFirebaseを利用しています。ログインは匿名認証で、本名やメールアドレスの入力は必要ありません。投稿やコメントなどはFirebase上に保存されます。
ただし、「絶対に安全」と言い切れるものではないので、詳しくはプライバシーポリシーと利用規約をご確認ください。
なぜアプリを作ろうと思ったのか
好きなことを楽しむには、どうしてもお金がかかります。ライブの遠征も、聖地巡礼も、「行きたい」と思ってから計画的に貯められたら安心です。
そんな自分のアイデアを、一度ちゃんとアプリにしてみたい。それが出発点でした。ただ、私にはプログラミングの知識がありません。そこで頼ったのがClaude Codeです。
Claude Codeを使った開発の進め方
Claude Codeは、AIに指示を出すと、コードを書いたり修正したりしてくれるAIコーディングツールです。私は、作りたいアプリの内容を文章でまとめて伝え、実際の作業をAIと一緒に進めました。
開発には「Expo」という仕組み(スマホアプリを作りやすくする道具)を使い、「Expo Go」というアプリで、作りかけの画面をiPhoneですぐ確認できるようにしました。
進め方で意識したのは、一気に作らず、ステップごとに作って、実機で確認してから次へ進むことです。
とはいえ、AIに任せれば全部自動で完成する、というわけではありませんでした。実際に動かして「ここが思っていたのと違う」と伝え、直してもらう。その繰り返しです。
貯金機能だけでは終わらなかった開発
貯金機能ができたあと、情報交換できるコミュニティ機能も加えることにしました。
ここでは、いきなりコードを変えずに、まず今のアプリの構成を分析してもらい、方針を確認してから進めました。すでに動いている貯金機能を壊さないことを、いちばん大事にしたかったからです。
投稿・コメント・いいねに加えて、通報とブロックも実装しました。公開を考えると、誰かが不快な思いをしたときの逃げ道が必要だと考えたからです。
初心者が苦労したこと、何度も修正したこと
環境まわりのつまずき
コードを書く前に、環境づくりでつまずきました。Windowsでコマンドが実行できなかったり、同じWi-Fiなのに実機から接続できなかったり。原因はネットワークの設定やセキュリティ設定で、エラーの意味を調べながら一つずつ解決しました。
Firebaseのエラー
コミュニティ機能では、「permission-denied(権限がない)」というエラーでデータを読み書きできないことがありました。原因は、データベースのルール設定でした。AIと一緒に原因を切り分けて、設定を直して解決しました。
細かな不具合の修正
- ボタンが画面の下のメニューと重なって押しにくい
- 金額がマイナスになったときの表示
- コメント削除の操作がわかりにくい(長押しではなく、ゴミ箱アイコンで削除できるように変更)
- 画面を出入りすると、いいねの表示が消える
- いいね数・コメント数が一覧と詳細で食い違う
機能を作って終わりではなく、実際に使って不具合を見つけて直す。この作業が、思った以上に大切でした。
App Store公開までに必要だった準備
アプリ本体を作ることとは別に、公開するための作業がたくさんありました。聞き慣れない言葉が多くて、ここも大変でした。
- Apple Developer Programへの登録
- アプリのアイコン作り(サイズや透過なしなどの決まりがあります)
- EAS Buildでのビルド(Macがなくても、クラウド上でiOSアプリを作れる仕組み)
- TestFlightでの事前確認(正式公開の前に、実機で試せるAppleの仕組み)
- App Store Connectでの情報入力(説明文、キーワード、スクリーンショット、年齢制限、プライバシー情報など)
- サポートページ・プライバシーポリシー・利用規約のWebページ作り
スクリーンショットでも苦労しました。13インチiPad用の画像が必要でしたが、手元のiPadはサイズが合いませんでした。そこで、画面を引き伸ばさず、縦横比を保ったまま余白を足して、決められたサイズの画像を作りました。

審査待ちの不安と、審査通過の喜び
提出したあとは、すぐに審査が始まるわけではなく、「審査待ち」の状態がしばらく続きました。何も起きていないように見える数日は、思った以上にドキドキします。
審査に向けて整える項目も多くありました。ユーザーの投稿を扱うアプリには、通報やブロックなどの対策が求められるため、ブロック機能を追加しました。投稿の権利関係をはっきりさせるため、利用規約も用意しました。
審査の途中では、Appleから追加情報の依頼があり、通報・ブロックの動作を画面録画で示して返信しました。
そして2026年10月13日、審査を通過。ひとつずつ積み重ねたものが、ようやく形になったと感じました。
実際に公開されたアプリを紹介
App Storeで「推し旅貯金」と検索すると、自分のアプリが表示されることを確認できました。公開後には、自分でテスト投稿をして、削除できることも確認しています。

プログラミング初心者がAIでアプリを作って感じたこと
- AIがいても、「何を作りたいか」「どう動いてほしいか」を伝えるのは自分
- 動作確認は自分で行う必要がある
- わからない言葉は、その場で質問できるのが心強い
- 「誰でも簡単に公開できる」とは言えない。時間も根気も必要だった
それでも、専門知識がない私が、アイデアを実際のアプリとして公開できたのは、大きな経験でした。
まとめ:アイデアを形にする第一歩
プログラミング初心者でも、AIの力を借りれば、個人開発に挑戦できる時代になってきたと感じます。ただし、そのためには、動作確認や修正を粘り強く続ける気持ちが必要でした。
「推し旅貯金」に興味を持っていただけたら、App Storeで「推し旅貯金」と検索してみてください。
今後は、Claude Codeで初心者がアプリを作る方法、公開までにかかった費用、公開後にやることなども、記事にまとめていきたいと思います。

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